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高松の老舗餅店「ヱビスヤ本店」2月末で閉店 1世紀超、郷土の味支え幕

「ヱビスヤ本店」5代目店主の前川亮さん

「ヱビスヤ本店」5代目店主の前川亮さん

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 高松・片原町商店街の老舗餅店「ヱビスヤ本店」(高松市片原町、TEL 087-821-4030)が2月28日、閉店する。

店舗外観

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 同店は1910(明治43)年創業。高松三越近くの同商店街の一角で、116年にわたり営業を続けてきた。佐賀県産のもち米「ひよく米」を使った餅や赤飯などを販売。特に香川の正月の味として知られる「あん入り餅」は、県外からも注文が入る看板商品として長年親しまれてきた。店舗には喫茶スペース「甘味処(どころ)ヱビスヤ」を併設し、冬は「あん餅雑煮」、夏は「かき氷」などを提供。買い物客や観光客が足を止める場所として親しまれてきたが、同様に2月末でのれんを下ろす。

 5代目店主の前川亮さんによると、3年ほど前から閉店を検討してきたという。背景には従業員の高齢化に加え、近年のもち米をはじめとする原材料価格の高騰があった。「年末は行列ができる一方で平時は客足が落ち着いており、従業員の負担が大きくなっていた。高齢化も進み、今の体制で継続が困難になる前に時期を決めて店を畳むことにした」と前川さん。事業承継も視野に入れたが、「誰かに引き継ぐほど大きな売り上げを上げるのは難しい」と判断した。

 閉店に当たり前川さんは「お客さまがいてこその当店。続けたい気持ちもあるが、それがかなわず申し訳ない。閉店を発表した後も、なじみのお客さまが来てねぎらってくれたのがうれしい」と話す。「近所の店もどんどんなくなってきている。突然閉店する店も多い中、多くの方に見送られながら終えられるのは幸運なこと」とも。

 営業時間は9時~18時(喫茶は11時~16時)。水曜定休。

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