「第4回十河(そごう)戦国お城まつり」が11月17日、JA高松南部第2カントリー(高松市川島東町)の特設会場で開かれる。
会場一帯は、阿波国(現在の徳島県)の武将・三好長慶の末弟であり、「鬼十河」として武勇を振るった十河一存(かずまさ)を筆頭とする十河氏が讃岐国を治める拠点とした場所。イベントは子孫である十河延康さんが館長を務める「十河の郷 昭和おもいで館」(十川東町城上)が主催する。
初開催は2019年。ときの声を合図に十河の郷に向けて行列を作り甲冑(かっちゅう)武者が行進、十河の郷敷地内にある十河三代墓所前で焼香を行う。行進には池田豊人香川県知事や「16代高松ゆめ大使」も参加する。
甲冑武者の行進のほか、書道パフォーマンスやダンスステージ、鉄砲隊による演武や大筒発射、十河氏が阿波踊りの起源という説もあることから甲冑を着ての阿波踊り披露なども行う。飲食ブースも出店し、香川県で讃岐うどんを移動販売する「快食やまびこ号」や十河さんの妻が考案したイノシシ肉の入ったみそ汁「戦国汁」の提供、家紋や十河氏の武将をかたどったオリジナルサブレの販売などを行う。
当日は自衛隊も参加。会場に装甲車「16式機動戦闘車」などの戦闘車両を展示するほか、甲冑武者の行進にも自衛隊員や車両が参加する。
10年前に大分県で開催される「大野川合戦まつり」に感銘を受け、同様のイベントを開きたいと考えるようになったという十河さん。元々ホームセンターに勤めておりDIYも好きだったことからプラスチック板を買い、甲冑を自作。鉄砲隊も結成し、高松城鉄砲隊から指導を受けたと振り返る。「まだまだやろうと思い描いていることはたくさんある。幅広い世代が集まって楽しめるイベントにしたい」と意気込みを見せる。
自衛隊については、「映画や小説に『戦国自衛隊』もあるし、コラボしたら面白いんじゃないかと半ば冗談で話が始まり、善通寺市の自衛隊に話を持ち込んだところ、先方もやろうと言ってくれて実現した。行列を屋島を背景に撮影できるスポットもある。映画さながらの光景を楽しんでもらえれば」とも。
各プログラムの開始時間は、武者行列出発=10時10分、阿波踊り合戦=13時、鉄砲隊演舞=14時10分、大筒発射=14時40分。入場無料。