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高松で香川出身の長町夏希さんの一人芝居劇「表裏一体」 異なる日常が交錯

俳優として活動する長町夏希さん

俳優として活動する長町夏希さん

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 香川県さぬき市出身でフリーの俳優として活動する長町夏希さんによる一人芝居「表裏一体」が12月22日、高松のライブハウス「高松NOAH's ARK(ノアズアーク)」(高松市田町)で上演された。

1部より、本物の料理を持ち込んで食事をする姿も描かれた

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 長町さんが脚本、演出、演技を行った同公演。3部に分かれ、1部は仕事帰りの女性、2部はアイドルへの「推し活」に励む女子が登場した。3部では1部・2部の内容を合成した映像作品を上演し、1部・2部の2人の行動が実は重なっていたことを提示。上演後、長町さんが再び登壇し映像作品や舞台について解説した。

 公演について長町さんは「『他人の住居をのぞき見する』がコンセプト。1部では刺激のないOLの日常、2部では『推し活』をする女子の姿を通してさまざまな要素を盛り込んだ。こだわったのは食事シーンと睡眠シーン。通常、演劇で本物の食材を使うことはまれだが、今回の会場は普段から飲食も可能なので実際に食べ飲みする演出に挑戦した。眠る演技は一見簡単に見えるが難易度が高く、1部でうたた寝するシーンは演じどころだった」と振り返る。

 発達障害の一つ、注意欠如・多動症(ADHD)であることを公表しながら俳優活動を行う長町さん。「障害を持つことで人とうまくいかないことや仕事で挫折すること、自分に自信が持てなくて悩んだこともあった。そんな自分が芝居によってさまざまな方に認めてもらって映画出演などの経験をさせてもらい、さらにこうして自分で舞台を作れるようにもなった。演技を通して私と同じように発達障害で悩み苦しむ方々に勇気を与えるとともに、生まれ育ったさぬき市に貢献できれば」と意気込む。

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