高松市街を一望できるロケーションにある宿泊施設「栗林山荘」(高松市宮脇町2)で12月18日、「ゆらり 夜のオリエンタル鉄道 ~舞・音楽・食を楽しむ一夜限りのライブトレイン~」が開催される。
同店が横長の形をしていることからアジアの鉄道を走る列車に見立て、食事やライブを提供するという。店内の装飾は行わないが駅弁風の食事内容をインドやタイの鉄道の車内で売られているアジアのローカルフードにし、ドリンクはライブの休憩時間に、ネパール人の売り子がベルを鳴らしながら客席まで売りに行く演出を予定している。
ドリンクは、高松のネパール・インドの食材店「アピマート&ハラールショップ」による本場のチャイなど。
ライブもアジアにこだわり、香川県にまつわるアーティストとダンサーに声を掛けた。出演は、リリーナオト(インド音楽)、サヌキサリ(バリ舞踊)の2組。物販スペースではアジアンスパイスやチョコレートなどを販売する。
取締役でイベント主催者の松原安郁子さんは「個人的にアジア旅行が好きなので、アジアをテーマにしたイベントを思いついた。コロナ禍で海外旅行も難しい今だからこそ、一夜限りで旅気分を五感で味わってもらえるライブと食のイベントにしたい。アジアン料理と音楽、当店自慢の高松市街地の眺望を楽しみ、非日常を味わってほしい」とイベントの趣旨を話す。
「店内にライブができるレンタルスペース『絶景劇場』をオープンしたのが昨年11月。オープンからほどなく多くのアーティストやイベント関係者が見学に来たが、『いつかコロナ禍が落ち着いたら利用したい』と、すぐイベントが企画される雰囲気ではなかった」と肩を落とす。
しかし「コロナウイルス感染者数が減少し、それでも多くの人が会食や旅行などの自粛を続ける今こそ、アーティストや店にとってライブや会食を企画するタイミングなのでは、と自ら主催した。このイベントを成功させ、工夫次第で小さな会場でも安全にイベントを行えるというモデルケースにしたい」と前を向く。
17時開場(20時終了予定)。入場料はライブ観覧と駅弁代込みで、大人=3,800円、小人(6~12歳)=1,200円。