
映画「STEP OUT にーにーのニライカナイ」の上映会が4月9日、高松の映画館「ホール・ソレイユ」(高松市亀井町)で開かれた。
沖縄市・コザの街を舞台に、ダンスに打ち込む少年の成長と家族との絆を描く同作。堤幸彦さんと平一紘さんが共同監督、仲間由紀恵さんが主演を務める。4月4日、同館での上映が始まった。
上映会には同作のプロデューサー・村田徹さんと香川県で映画監督として活動するかまだともゆきさんが登壇しトークを展開した。2人は一緒に仕事をすることもあり、かまださんの提案で今回上映会を開催したという。
トークはコロナ禍が明け地域振興の映画を作る過程の中で沖縄を題材にしたことや、沖縄をシナリオハンティング中に子どもたちのダンスに出合い、テーマに選んだことなど制作の経緯について展開。10年ぶりにタッグを組んだ堤さんと仲間さんについて「堤さんのボケに仲間さんが突っ込むなど仲の良い様子だった」など撮影時のエピソードを披露した。ストーリーの展開などについて参加者からの質問も受け付けた。
イベントを終え、村田さんは「ラストについて賛否両論の声も聞かれる当作だが、好意的に受け取ってくれた方が多かったことがうれしい」と話す。「香川を訪れたのは初めてだったが、美しい桜を見られて感動するとともに瀬戸大橋の長さに驚いた。香川県は風光明媚(めいび)で日照時間も長いと聞いていて、映画の撮影に適している地域だと改めて感じた。これまでいくつもの地域創生を目的とした映画に関わってきたが、今回の上映会で生まれた縁をきっかけに香川県でも映画を作れれば」とも。
4月17日まで公開。