高松の和菓子店「三友堂」(高松市片原町1)が現在、正月シーズン限定の菓子「大吉」を販売している。
同店は1872(明治5)年、高松藩の藩士3人が城下町で創業したことが屋号の由来という高松の老舗。四季折々、旬の素材やイメージにちなんだ和菓子を創作している。
大吉は香川県産の獅子(しし)ユズを砂糖漬けした菓子。獅子ユズは子どもの頭ほどの大きさがあり、元々は観賞用として中国より四国に伝わったもの。実が大きく「獅子や鬼は邪気を払う」「実入りが大きい」として、古くから縁起物に重宝されてきた。三友堂では、菓子職人が栽培を手掛け果肉が少ない獅子ユズの皮と内側の白い部分で大吉を作り上げている。
同店の大内朋子さんは「大吉の賞味期限は約25日間。例年12月20日前後に販売を始め、売り切れ次第終了としている。目安としては2月頃まで。個人的には肉厚なものがお薦めなので、選べるうちに来店してほしい」と話す。
価格は100グラム750円。収穫した獅子ユズの大きさによって価格が異なるため、1個4,000円台ほどになる。皮のみの短冊形は2,000円台代から~購入可能。営業時間は9時~18時30分。