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香川の織物・保多織がパリへ 香川発洋服デザイナー・吉原潤さんが企画展

吉原潤さん

吉原潤さん

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 香川の伝統的な織物「保多織(ぼたおり)」を使って服を制作する吉原潤さんの企画展「contraste(コントラスト)」が9月6日、複合施設「TAKAMATSU JAM(高松ジャム)4.5」(高松市高松町)2階の「1つだけ美術館」で始まった。

吉原さんが作った洋服やミシンが置かれた会場の様子

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 吉原さんは同施設3階のアトリエ「ブティックjune」で活動しており、10月上旬にはフランス・パリで開かれるファッションショー「Global Fashion Collective Paris(グローバル・ファッション・コレクティブ・パリ)」に出展することが決まっている。

 展示は前後半に分かれており、前期(9月23日まで)はショー出展作品の写真やデザイン画、制作風景のほか、吉原さんが参考にしている映画のシーン写真などを紹介。後期(10月12日~31日)は帰国後に開催し、パリでのショーの様子を伝える写真を展示する予定。会場では吉原さんの服を日替わりで展示し、保多織の歴史も紹介する。

 会期中にはオープンアトリエを行い、今回のコレクション出展作品をはじめとする「ブティックjune」の洋服オーダーも受け付ける。前期中は9月9日、13日~15日、20日、21日。

 吉原さんは「今回のファッションショーのテーマが『光と影』なので、展示名も明暗を意味する『contraste』にした。前期は制作プロセスや服作りに対する考えを見せる展示、後期はショーの様子を伝える報告会のような展示にしたい。ショーまでの過程や本番の空気を一緒に楽しんでもらえれば」と話す。

 出展作品については「墨染めの自然な風合いで、どこかアンニュイな雰囲気に仕上がった。ボタンには香川の漆芸作家・竹森滉さんが『布目塗り』の技法で作ったものを使っている。墨染めや漆芸を通じて日本の伝統工芸に関心を持ち、手仕事の魅力を感じてもらえれば」とも話す。

 開館時間は10時30分~18時。火曜定休。10月31日まで。

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