香川県を中心に子育て世代のキャンプ初心者・未経験者を対象としたキャンプ・アウトドアイベントの企画・運営などを行う任意団体「SANUKI OUTDOOR FACTORY」が5月1日、たるみの森(高松市亀水町)で火おこし体験教室を開く。
1月に設立された同団体。代表理事の武市和宏さんは以前よりキャンプを趣味にしており、会社員として働く傍ら、数年前から県内のキャンプ団体や子育て支援NPOなどでアウトドアの講師などを務めてきた。
「講師活動をする中で新型コロナ感染症が世界的にまん延し、所属してるアウトドア団体などの野外活動も自粛を余儀なくされた。コロナ禍で自粛を強いられる生活の中でも、子どもたちから奪われた貴重な直接体験の場を絶やしてはいけないと考え、『ともそう、暗闇の中に明るい火を』をスローガンに、キャンプを通して直接体験できる場所を作ろうと立ち上げた」と話す。
体験教室では、まき割りで始まり、まきを組んで火をおこし、棒巻きパンを作る。
「現在は電気調理器も増え、子どもたちが火に触れる機会も減ってきた。火は便利なだけでなく、使い方を誤れば危険なもの。そんな火の便利さ・取扱い方を教える『火育』を進めていきたいと考え、教育や防災の観点も踏まえた体験活動をしたい。今回の教室も、キャンプインストラクター・キャンプディレクター・防災士・調理師などの有資格者が講師を担当するので、安心して火に触れる体験をしてほしい。今後もアウトドア教室を定期開催するとともに、マルシェなどの場でも体験イベントを行う予定。子どもたちにただ楽しいだけでなく、五感を通して学んでもらえる場を提供していきたい」と意気込む。
参加費は、大人=1,500円、中学生未満=500円、3歳以下無料。