カワニシカバンプロダクト(高松市太田上町)が8月12日から、海外クラウドファンディングサイト「Kickstarter(キックスターター)」で自社ブランドFELLRAGE(フェレッジ)からリリースしたビジネスリュック「seow(セオ)」のプロジェクトに挑戦している。
高松にファクトリーショップを構える同社は2017(平成29)年、アパレルバックの下請け工房から転身。以降、自社開発商品のクラウドファンディング販売、ECショップ販売、OEMなどの展開を続けている。
今回のプロジェクトでは、初めて海外のクラウドファンディングに挑戦する。
キックスターターはクリエーティブ専門のグローバルデジタルプラットフォームとして世界最大手とされるアメリカのクラウドファンディングサイト。同サイトではこの夏、日本のデザイナーによるプロジェクトを募集する企画「Made in Japan: Exquisite Designs」を公開し、新しいプロダクトをローンチするのに加え、過去のアイデアを海外オーディエンス向けに改良できる企画とした。
同商品の「最大」の特徴は、防弾チョッキの素材で、一般的なナイロンの7倍もの強度を持つコーデュラ・バリスティックナイロンを使っている点。そのほか、はっ水機能や防水ファスナー、裏地部分に抗菌防臭加工済み素材を使うことなど「20もの機能」を併せ持つ。このリュックを日本の職人たちが丁寧に作り上げていることからMade in Japan: Exquisite Designsに承認された。
「seow」は2018(平成30)年にもクラウドファンディングサイト「Makuake(マクアケ)」で目標金額513%を達成、250万円以上の支援を得た。今回の新プロジェクトは一日で目標金額30万円を達成し、9月3日現在51万円を超える支援が集まっている。
同社の川西功志社長は「『seow』はカワニシカバンの『長く愛されるモノづくり』というコンセプトに一番ぴったりの素材を使い、その先にある『長くモノが使える未来』を具現化したリュック。また、100年後のビンテージを目指すためには、世界中の人々に愛されるモノづくりをしていかなければならない。今回のクラウドファンディングは、今後世界に発信していく足掛かりとして挑戦した」と話す。
9月12日まで。