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高松・石材工場跡で現代サーカス公演 作り手とのトークショーも

工場内で練習するパフォーマー

工場内で練習するパフォーマー

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 高松の石材加工会社「大石(だいせき)産業」(高松市庵治町)工場跡で10月22日・23日の2日間、現代サーカス集団「瀬戸内サーカスファクトリー」による現代サーカス公演「CIRCUS x FACTORY」が行われる。

工場内のスラックライン上で逆さになるパフォーマー

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 これまでも「ことでん仏生山工場」(仏生山町甲)や香西鉄工所(春日町)で公演を行うなど、工業に焦点を当てた公演も行ってきた同集団。今回の公演は、11月に直島ホール(直島町)で庵治石とサヌカイトをテーマにした公演を行うのに先駆け、石材が生まれる段階に焦点を当てたいと企画した。観客は会場となる長さ約60メートル、幅約16メートルの工場を移動しながら観覧する。

 公演ではスラックラインのロープを張る重しやエアリアルに「オオクボエンタープライズ」(庵治町)や地元の職人が加工した庵治石を使うほか、香川の山一木材(丸亀市)によるヒノキ製のポータブルステージを使う。

 サーカス公演のほか、公演に携わった職人や石材加工会社、木材加工会社、パフォーマーたちがトークショーを開き、舞台の裏話や業界の現状・将来像について語る場も設ける。

 公演について、瀬戸内サーカスファクトリー代表の田中未知子さんは「現代サーカスでは、自分たちならではの装置を作ることが命題となっている。他にはない自分たちの装置を我々の生活になじみ深いもので作りたいと考え、地元の製材業の方々に声をかけた。舞台装置は職人の方々と対話して作り上げてきたが、思っていた以上のものができて満足している。香川の伝統と現代サーカスの化学反応を楽しんでいただくとともに、トークショーでは現場に立つ作り手の声が聞けるので、出来上がる過程に思いをはせてもらえれば」と呼びかける。

 関連企業「大石産業」の工場跡を会場として提供するとともに、舞台装置制作に関わったオオクボエンタープライズの大久保一彦さんは「昨年、瀬戸内サーカスファクトリーの公演を見て、何か一緒にやりたいと思っていたので、今回コラボすることができてうれしい。香川は昔からモノづくりが盛んな場所。瀬戸内サーカスファクトリーは香川のモノづくりにスポットライトを当ててくれる。一度閉めた工場が、このような形で日の目を浴びてうれしい」と話す。

 公演は両日共、11時~、13時~、15時~の3部。入場料は、一般前売り=2,000円、一般当日=2,500円、小学生=1,000円(前売り・当日共)。前売り券はPeatixで販売する。

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