高松商工会議所（高松市番町2）で1月24日、入江慎也さんが講演を行った。

会場の様子

　入江さんは、お笑いコンビ「カラテカ」のツッコミ役として2019年まで芸能界で活動、その後1年間、清掃業のアルバイトに従事した後、2020年7月に清掃会社「ピカピカ」（東京都小平市）を設立。自ら依頼者の元に足を運び、清掃を行うスタイルが話題を呼んだ。1月現在、東京をはじめ、大阪・千葉・神奈川・名古屋・埼玉・新潟と全国に7店舗を展開する。

　清掃業の傍ら、昨年は年間10本の講演を行った入江さん。今回は高松商工会議所青年部1月例会での講演として登壇した。清掃業を始めてから講師として香川に来るのは今回が初めてだと言う。

　講演では自身の経験や、芸能界を引退して清掃業を始めるまでの心境を元に、「どん底からのし上がる力」を語った。セミナーには同会会員約30人が参加した。

　講演を終え、入江さんは「『人生に失敗した』『今人生のどん底にいる』という人や、新しいことを始めたいが年をとっているからと踏み切れない人もいる。自分が芸能界を引退したのが42歳。まさにどん底に落ちたと思った。そこからアルバイトを経て今、ここまで来た。今もまだ道の途中だが、自分の姿や言葉が他の人に勇気を与えられれば」と意気込む。

　今後について、「芸人時代も目標を立てて、達成を目指して動いてきた。清掃業のイメージを良くすること、47都道府県に支店を作り、『ピカピカ』のブランドを全国に広めるのが現在の目標。一歩一歩歩んでいきたい」とも。