高松の「四国村」(高松市屋島中町)で現在、桃の節句に合わせたひな飾りが展示されている。
四国各地の古民家や歴史的建造物を移築・復原する同施設。小豆島から移築された農村歌舞伎舞台と讃岐と伊予の国境近く箕浦港から移築した丸亀藩斥候番所の2カ所で展示している。歌舞伎舞台での展示は例年行われていたが、昨年は瀬戸内国際芸術祭の準備のために使わず、今回2年ぶりにひな飾りが舞台を飾ることになった。
ひな飾りは近隣地域から寄贈されたもので、戦前まで関西で見られた「御殿飾り」、市松人形も置く。ひな飾りや人形のほか、たんすや鏡台、荷物を入れるのに使われた「行器(ほかい)」など、四国村所蔵の、嫁入り道具にも使われた古家具・古民具も一緒に置く。
ひな飾りの設置を担当した同施設企画広報課長の新福功さんは「2年ぶりの歌舞伎舞台でのひな飾り。一昨年も舞台で飾ったがコロナ禍の影響もあってか来場者数が少なかったので、リベンジのつもりで一昨年のものをベースに飾り付けを行った。見頃を迎えたスイセンと一緒に見て、近づく春を感じながら明るく和やかな気持ちになってもらえれば」と来場を呼びかける。
営業時間は9時30分~17時(受付は16時30分まで)。入村料は、一般=1,600円、大学生=1,000円、中高生=600円、小学生以下無料。ひな飾りは3月21日まで(予定)。