高松の「四角家餃子(ギョーザ)本舗」(高松市鍛冶屋町)が3月1日、「SHIKAYA cafe(シカヤカフェ)」として業態を変えてオープンした。
店内 木の椅子やテーブルを置き、店内の内装も家具に合わせたものにした
店主の小西正男さんと熊井牧子さんの2人で経営する同店。四角に包まれた「口福包み餃子」をはじめとする料理の提供や販売を行ってきた。小西さんは「5年に1回の営業許可証更新のタイミングが来て業態を見直したとき、夜の営業がきつくなってきたこと、ギョーザ店の前に観音寺でカフェを営業していて、いつかまたやりたいと思っていたこともあり、業態転換を決めた」と話す。3月は営業時間も試験的に設定し、それを元に翌月以降に反映していくという。
店名は「コロナや値上げなどで何かと生きにくい昨今、お客さまも私たちも『苦がないように』との願いを込めて『SHIKAKUYA』から『KU』を取った」と言う。掘りごたつを設置していた店内は「ボタン木工所」(観音寺市)が設計した家具を置き、照明を変えるなど雰囲気を変えて明るくしたと言う。店内のインテリアもボタン木工所に一任し、家具に合った雰囲気にした。
カフェを取り仕切るのは熊井さん。季節の果物なども使いながら、マフィンなどの焼き菓子を中心にその時々のメニューを提供する。提供する際にソースや生クリームをかけたり、フルーツを載せたりして出す。
カフェについて、熊井さんは「モットーは『everyday with a little happiness』。仕事終わりや疲れたときにちょっと寄って小さな自分へのご褒美や、ホッと一息つく場になれば。ゆっくり過ごしてもらえるよう、コーヒーカップも大きめにしている。自分も会社勤めをしていたころは疲れたらカフェで甘いものを食べて癒やされていた。ここに来る人の活力になる場所になれれば」と意気込む。
小西さんは「ギョーザ店のときとはかなり雰囲気が変わったが、『真心込めたものを提供する』という信条は変わらない。お客さま一人一人を大切にし、長く愛される店になるよう地道にやっていくだけ。商店街から一本入った路地にある店だが、スリッパを履いて上がる、誰かの家のようなゆっくりできるちょっとぜいたくな時間を過ごしてほしい」と来店を呼びかける。
営業時間は13時~21時。3月は月曜定休。