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高松・公渕森林公園で花見を兼ねた防災セミナー

イベントをアピールする礒村安倫社長

イベントをアピールする礒村安倫社長

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 BCP(事業継続計画)セミナーを兼ねた花見が4月8日、高松・公渕(きんぶち)森林公園(高松市東植田町)で開かれる。主催は「11ネット・インシュアランス」(郷東町)。

会場の公渕森林公園(3月25日撮影)

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 BCPは自然災害やテロ、システム障害など危機的な状況に企業が遭遇したとき、損害を最小限に抑え、重要な業務を継続し早期復旧を図るための事業計画のこと。同社は法人向けの保険代理店で、2016(平成28)年に香川県中小企業BCP優良取組事業所認定を受けた。

 2012(平成24)年から始まった花見イベント。始めた背景には東日本大震災があると礒村安倫社長は話す。「震災当時、友人が向こうにおり、自費で物資を送ったり、震災後の1年間は1カ月に1回、被災地を訪れたりもした。そのときの経験もあり、県内第1期のBCP優良取組事業所認定を受けた。災害について考えるのは大事なことではあるが、辛くなることでもある。親しみやすく、身近に感じてほしいと思い、セミナーに併せて花見を行うことにした」と振り返る。

 イベントではBCP JAPAN講師の山口泰信さんによる講習や、AED・三角巾の使用方法の講習、緊急用トイレ「ほぼ紙トイレ」の組み立てのほか、「BQ(備蓄食料品クオリティー)グルメ」と題して、賞味期限が近くなった非常用備蓄食料品を各自で持ち寄り、食べる企画も用意する。駐車場から会場までは同社が所有する緊急時用の車両「BCPカー」が送迎する。

 4年ぶりの開催となる同イベント。磯村さんは「防災意識は大事なことだが普段考える機会がなかなか持てず、重苦しさがどうしても伴う。皆で集まって明るく学ぶ機会を作りたかった。大企業ですら震災時は機能しなかった。まして地方の中小企業が被る影響は計り知れない。企業・地元住民が集まることによって互いのコミュニケーションが取れ、顔見知りになるとともに防災の情報交換もできる。震災に直面すると考える余裕がなくなる。平穏な今だからこそ、楽しく学びながら防災意識を持ってほしい」と参加を呼びかける。

 非常食の持ち寄りについて「普段から備蓄用の食料品を用意しておき、使ったら使った分だけ新しく買い足していくことで、常に一定量の食料を家に備蓄しておく『ローリングストック』というものがある。非常食はどうやって作るか、どんな味なのか知る機会にしてほしい」とも。

 開催時間は12時~16時。参加費は2,500円で、弁当が付く。4月6日まで、メールで受け付ける。雨天中止。

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