![「第35回 思可牟展」の会場風景](https://images.keizai.biz/takamatsu_keizai/headline/1633075378_photo.jpg)
美術グループ「思可牟(しかむ)」が現在、高松市塩江美術館(高松市塩江町安原)でグループ展「第35回 思可牟展」を開催している。
同グループは、香川県にゆかりのある京都市立芸術大学卒業生によって、1986(昭和61)年に設立された。思可牟とは、第3回展の1988(昭和6)年に漆芸家の明石朴景さんが、現代に向けて新しい試みをとどまることなく挑戦し続けるというの意味で「むかし」の逆さ読み「しかむ」と命名。同グループ展は毎年、香川で年1回のペースで開いている。
グループ代表で香川県内で活躍する漆芸家、後藤健吉さんは「こうした美術グループで珍しく、結成35年目を迎えられた。漆器・日本画・陶芸・織物など、さまざまなジャンルの作家が流行にとらわれず、純粋に作りたい作品を制作しているからこそ」と胸を張る。
「毎回、それぞれの作品が『思可牟』に集まると、会場に新しい発見と不思議な調和が生まれる。個性がぶつかり合いながらも生まれるハーモニーが魅力であり、長年の活動の成果。香川県の美術界の一翼を担い、新しい風を吹かせ続けている」とも。
今回の参加作家は、後藤健吉(漆芸)、樫原則子(日本画)、貴志勉(陶芸)、佐伯栄治(西洋画)、貴志博子(陶芸)、桒島孝美(染織)、平野年紀(日本画)、井上(高尾)順子(日本画)、堀りつ子(版画)、矢野康子(日本画)、大川原誠人(染色)、兼若和也(日本画)、長谷川隆子(切り絵)、大川原暢人(造形)の14人(敬称略)。
開館時間は9時~17時(入館は16時30分まで)。月曜休館。(祝休日の場合は開館、翌日休館)。10月2日・3日は臨時休館。入場料は、一般=300円、大学生=150円、高校生以下と65歳以上、身体障がい者手帳等所持者は無料。10月17日まで。