「第82回サンポート新鮮らくご会」が10月10日サンポート高松(高松市サンポート)で観客数を制限し寄席の様子をオンラインで同時配信する。
同グループのメンバーは、高松市内を中心に活躍するアマチュア落語家たち。コロナ禍前は無制限で観客を入れ、偶数月に定期開催してきた。
代表の酔亭藪太郎こと大藪誠司さんは、寄席のオンライン配信について、「観客の反応を見ながら演じるのが高座の醍醐味(だいごみ)。やりにくさを感じる部分もある。『芸』としての落語の面白さはやはり『生』にあると私も仲間の多くも痛感している。現在コロナウイルス感染状況が落ち着いてきたこともあり、少人数だが関係者を同会に招くこともできるようになり調子を取り戻しつつある」と話す。
「個人的な意見だが、落語は噺(はなし)自体が力を持っているとも思う。『落語』の面白さを広く伝えるにはオンラインもありかなと。同時にオンラインで楽しませるという使命のため、しっかりとした噺をしなければならない怖さはある」とも。
「この落語会は素人の道楽で始めた。基本的にはマイペースに『自分たちが楽しめればいい』とやってきた。それが、毎月楽しみにしてくれる観客はもちろん、多くの方や企業からの協力・共催を得て、気がつけば82回の開催につながった。自分としてはどんな状況、形式でも続けていきたい」と意気込む。
当日の出演者と演目は、「初音の鼓」どんぐり亭たまごろう(どんぐりていたまごろう)さん、「天災」春日家(かすがや)みっちさん、「お血脈」家造亭艶九(いえつくりていえんく)さん、「耳なし芳一」想呂家笑志(おもろやしょうじ)さん、「茶の湯」酔亭藪太郎(すいていやぶたろう)さん。
寄席の様子は当日14時から、ユーチューブで同時配信する。閲覧無料。