源平合戦をモチーフとする歌劇「扇の的」の音楽と雅楽を演奏するステージ「華の宴」が5月28日、四国村ミウゼアム(高松市屋島中町)内の小豆島(しょうどしま)農村歌舞伎舞台で開かれる。
2014(平成26)年、サンポートホール高松(サンポート)の開館10周年記念事業の一環で創作された「扇の的」。来年10月の公開を目標に、現在、続編も制作されている。公演は2回に分かれ、両方で1作目本編と続編から「青葉の笛編」と「一ノ谷合戦」の部分を披露するほか、1部では雅楽「越殿楽(えてんらく)」、2部では舞楽「蘭陵(らんりょう)王」「抜頭(ばとう)」を披露。香川県神社庁雅楽部のほか、林里美さん、若井健司さん、藤田哲志さん、藤間三佐代さんなどの香川県出身の音楽家、舞踊家が出演・演奏する。公演に使われる歌舞伎舞台は江戸時代末期に建てられたもので、小豆島土庄町小部(こべ)地区から移設したもの。
公演について、同施設職員は「香川を代表する演奏家・舞踊家が出演する。雅楽の神秘的な音色や歌劇や舞踊の美しい衣装や勇壮な面に注目してほしい。当施設のある屋島ゆかりのオペラといにしえの雅楽との異色のコラボを楽しんでもらえれば」と呼びかける。
上演時間は、1部=14時~15時、2部=16時~17時。観覧無料。入場料は、大人=1,600円、大学生=1,000円、中高生=400円、小学生以下無料。駐車台数に限りがあるため、公共交通機関の利用を呼びかける。