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高松・讃岐漆芸美術館がリニューアル 漆通して交流できる場所作りたい

リニューアルされた1階のギャラリーで談笑する来館者たち 右から3番目が多田博文館長

リニューアルされた1階のギャラリーで談笑する来館者たち 右から3番目が多田博文館長

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 高松・讃岐漆芸美術館(高松市上福岡町)が7月14日、1階のギャラリーをリニューアルした。

安倍耕治さん

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 2014(平成26)年に「民営の漆芸専門美術館」としてオープンした同館。建物は2階建てで、1階部分は作品を見ながらカフェメニューも楽しめるようにする。今回のリニューアルではカフェスペースの座席配置や展示スペースの間取りを変更したほか、一部を塗り替えた。

 こけら落としとして、1階ギャラリーで、漆塗りの食器や酒卓、一輪挿しなどを展示販売する「安倍耕治うるし展 のむためのもの」、2階展示スペースで安本一夫漆芸展を開催。初日は安倍さんも在廊した。個展について、安倍さんは「6年ぶりの個展。展示タイトルの『のむためのもの』は見る人・買う人にとっては『器=飲むためのもの』、自分にとっては『(酒を)飲むためのもの作り』ということで付けた。作品作りは、どうすれば見る人や買う人が楽しめるかを考えながら作っている。来た人が楽しめる作品になれば」と話す。

 リニューアルについて、同館の多田博文館長は「カフェスペースの配置を変更し、より間近に作品を鑑賞しながらカフェを利用できるようにした。今回のリニューアルのテーマは『つながるところ』。お客さまや作家との交流、作家同士の交流を増やしたい」と意気込む。

 こけら落としの展覧会について、「安倍さんにはリニューアル後の当館の雰囲気に合うように作品を作ってもらった。塗り替えで黒い部分が増えた中、安倍さんの作品のカラフルさが引き立っている。2階で作品を展示する安本さんは『奇才』と呼ばれた漆芸作家。家族や収集家から1年かけて集めた作品を飾っている。こちらも見てもらえれば」とも。

 開館時間は10時~18時。水曜・木曜休。入館無料。いずれも7月30日まで。

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