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高松・石の民俗資料館で長谷川隆子さん作品展 命や自然の営みを切り絵で表現

一枚の大きな和紙を使い、亀の姿で表したインスタレーション作品「うぶすな」

一枚の大きな和紙を使い、亀の姿で表したインスタレーション作品「うぶすな」

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 香川県在住の切り絵作家・長谷川隆子さんの作品展「うぶすな」が現在、高松「石の民俗資料館」(高松市牟礼町牟礼、TEL 087-845-8484)で開かれている。

エントランス 天井から種子をかたどった作品をつるほか、窓にレース状の切り絵を飾る

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 長谷川さんは愛媛県出身で切り絵作品や地方各地の歴史や風土、風俗、民話や寓話、人々の願いなどをモチーフにしたインスタレーションなどの制作活動を行う。今回の展示名である「うぶすな」は「その土地の守り神」を表す言葉。

 今回はエントランスと展示室で作品を展示。エントランスに植物の種子をモチーフにした作品を飾り、展示室には縦3メートル・横3.8メートルの阿波和紙から切り出した亀にライトを当て影絵を作るインスタレーション作品「うぶすな」を展示する。

 作品について、長谷川さんは「今回の展示では長短とスパンが異なる2つの生命の営みを表現した。エントランスの作品は種子の土に根を張って育ち、冬になると枯れてまた次の種子を作る短期間での生命のサイクルの繰り返しを表したもので、創作の中で常日頃考えていることでもある。この辺りは土地の力が強いと感じたため、今回は展示室のメイン作品で太古からの長い時間の中で織りなされてきた、この土地の生命と営みを表した。亀は太古からその姿を大きく変えていないといわれている。亀の背中には古から続く土地の営みのシンボルとして原始植物であるシダや鉱石などを配置した。影絵にすることで、平面の切り絵に奥行きが生まれた」と話す。

 館内の売店ではポストカードのほか、長谷川さん手製の切り絵セット「ヒカリキリエ」(700円)も販売。エントランスに設けた工作コーナーで切り絵を体験することもできる。

 「民話や風俗を調べて、その土地の歴史に思いをはせるのが好き。『うぶすな』は元々『出生地や先祖伝来の土地』を表す言葉。この展示も土地と自分をかけ合わせて作った。展示を通してこの土地を知るきっかけになるとともに社会とつなぐ一助になれば」と意気込みを見せる。

 開館時間は9時~17時。観覧料は、一般=200円、大学生=150円、高校生以下無料。8月27日まで。8月12日、色染めした和紙で花の切り絵を作り貼り合わせるワークショップ「花のカーテン」も開く。開催時間は10時30分~12時。参加費1,300円。定員20人。要予約。

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