「かわいい展 江戸→令和」が現在、サンクリスタル高松(高松市昭和町1)高松市歴史資料館で行われている。
同館の収蔵品を中心に「丸い」「ゆるい」「レトロ」「ポップ」の4テーマに沿って53点を展示する。展示には高松市の伝統的な人形「奉公さん」や讃岐獅子頭などの香川の伝統工芸品や松平頼該(左近)、和田邦坊、亀井東渓(とうけい)、柴野栗山(りつざん)など香川出身の人物の書画や陶芸などの作品、扇風機や蓄音機などのレトロな電化製品、ポスターなどを展示する。
同展担当学芸員の増本有加里さんは「自分がかわいいと思う物を集めた。人それぞれ『かわいい』と感じるものは違う。今回かわいいと思って獅子頭を展示したが、子どもの目線で見ると牙や充血した目がより間近に見えたようで『怖い』という声もあった。『かわいい』ほど人によって基準が違う言葉はないと感じる。今回の展示はかわいいを切り口に『丸いは寄り添う』『ゆるいが認める』などのテーマで紹介している。歴史的な流れの中で作られ、集められ、語られてきた資料の魅力を再発見するきっかけになれば」と話す。
8月26日は13時30分から、同館3階の視聴覚ホールでデザイナー・フォトグラファーの坂口祐(ゆうさかな)さんによるタイアップ講演「高松の『かわいい』を考える」を開く。参加無料。
開館時間は9時~17時。月曜休館。観覧料は、大人=200円、大学生=150円、高校生以下無料。9月3日まで。