高松・リーガホテルゼスト高松(高松市古新町、TEL 087-822-3555)に9月22日、「讃岐おもちゃ美術館」(大工町)とコラボしたコンセプトルーム「KONOKA(コノカ)」がオープンする。
香川県産の木材を使い、木のおもちゃを通して香川の伝統文化を伝える「讃岐おもちゃ美術館」。コンセプトルームの設置は同ホテルを経営する「穴吹エンタープライズ」(磨屋町)の三村和馬社長と同館の中橋恵美子館長が「一緒にワクワクするようなことをしたい」と話し合ったことから始まったという。同社のホテル・旅館事業部統括部長の島田博之さんは「昨今、宿泊施設が目的地化しているケースも増え、子連れで利用できるホテルの需要も高まっている。当施設も旅行目的の利用客の数がビジネス目的の利用客を上回っている。ファミリー層に向けた客室として今回オープンした」と話す。
客室には小豆島産のオリーブや東かがわ市五名地区の天然木をはじめ、秋田県産の杉材やウォールナットなど産地や質を選んだムク材を使ったという。プレイスペースも設け、ごっこ遊びができる木製のキッチンや木馬などの木のおもちゃを用意。ベッドルームは畳を敷き、床からベッドの高さを通常の部屋の半分ほどという30センチに設定する。
讃岐おもちゃ美術館に続き、コンセプトデザインを手がけた砂田光紀さんは「デザインはなるべく木そのものの色合いのまま使い、その中でカラフルなおもちゃの色が映えるようにした。畳は小さな子どもたちを寝かせたり、遊ばせたりするのにも便利。子連れだと荷物が多くなりがちなので入り口近くに荷物を置くスペースも設けた。大人も子どもも楽しめる部屋に仕上がっている」と自信を見せる。
讃岐おもちゃ美術館の中橋館長は「当館は香川県の魅力を知り、香川の子どもたちの自己肯定感を高めることを目的に活動している。当館に近いこの場所で木のおもちゃを通して香川の魅力を伝える場所ができてうれしい。子連れの家族以外にカップルや子育てが一段落した方にも満足してもらえると思う。木の香りに包まれる時間を楽しんでもらえれば」と期待を込める。
宿泊予約はホームページで受け付ける。