「THE ROYAL EXPRESS(ザロイヤルエクスプレス)四国・瀬戸内クルーズトレイン」の運行開始を記念した出発セレモニーが1月26日、高松駅で開かれた。
走行する「THE ROYAL EXPRESS」(提供=東急)
東急(東京都渋谷区)が横浜・伊豆急下田間で運行する「THE ROYAL EXPRESS」を同社とJR西日本、JR四国、JR貨物が協力して3月までに6回運行する。予約受け付けは昨年終了している。
列車は5両運行で岡山を出発して琴平、多度津、松山、今治、高松を3泊4日の旅程で回る。電車内では料亭「二蝶」(高松市百間町)やフレンチレストラン「Azalee(アザレ)」、にぎりずし店「鮨(すし)いの」(松山市)、イタリアンレストラン「L'API(ラピ)」(愛媛県伊予市)など四国各地の飲食店が参画し車内で調理する昼食を提供。電車旅のほか、瀬戸内の島での宿泊や瀬戸内海クルーズなどのコンテンツも用意する。
セレモニーは12時20分、駅構内で始まった。池田豊人香川県知事や岸本憲彦愛媛県参与、東急の堀江正博社長、JR四国の西牧世博社長らが出席、香川県のご当地キャラクター「親切な青鬼くん」「うどん脳」も見送る中、列車は12時42分に出発した。
主催者あいさつで堀江社長は「『旅の舞台を地域とともに作る』が本事業のコンセプト。地域振興につながればと瀬戸内エリアの食材を生かした料理を提供すると共に、旅の合間の宿泊は地元の旅館やリゾート施設を活用する。国土交通省の支援の下、鉄道会社や地元企業が協力して実現することができた。四国・瀬戸内エリアの魅力を多くの人に知ってもらうお手伝いができれば」と期待を込める。
池田知事は「到着した車両を見られてうれしい。乗客には感謝と歓迎を伝えると共に電車の旅で香川・愛媛の観光地や人情を知ってほしい。香川・愛媛の魅力、瀬戸内の風景、乗客の笑顔が織りなす新たな景色に期待している」と祝辞を述べた。