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高松で「瀬戸内サーカスファクトリー」展 10年の歩み振り返る

会場の様子

会場の様子

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 企画展「風土がはぐくんだ、唯一無二のサーカス~瀬戸内サーカスファクトリーのあゆみ」が現在、高松・石の民俗資料館(高松市牟礼町牟礼、TEL 087-845-8484)で開かれている。

同団体のこれまでや取り組みについて話す田中未知子さん

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 香川県を拠点に現代サーカスを通した活動を行う一般社団法人「瀬戸内サーカスファクトリー」が今年で設立10周年を迎えることを記念して開く同展。これまでの公演の衣装や舞台装置、ポスターなどを展示するほか、過去の公演の模様や地域と連携した活動などを写真で紹介する。会場中央のプロジェクターでは同団体による映像作品を上映。

 初日の2月10日には同法人代表理事の田中未知子さんによるトークイベントやエアリアルパフォーマーの吉田亜希さんによる演舞が行われた。くしくもこの日は10年前に同団体が登記された日。トークイベントで田中さんは「この日に展示を始めようということは決めておらず準備を進めていく中で気づいた。ここ3年間はコロナ禍などさまざまなこともあったが、記念すべき10周年の日に当展を始めることができてこれほどうれしいことはない」と笑顔を見せた。

 鉄パイプを組み合わせた器具「ムービングキューブ」を使った吉田さんの演舞のクライマックスには花吹雪が舞うシーンがあった。演舞について、吉田さんは「『流転』というプログラムの一部をアレンジして披露した。物事が移り変わる様子を器具や体の動きで表現した。10周年の記念すべき節目ということで花吹雪を用意した」と話す。

 展示について、田中さんは「当団体は子ども向けのサーカス教室を開いたり、鉄工所や石材や木材の加工会社と連携して舞台装置を製作したりするなど地元と連携した取り組みを行ってきた。公演で見せる芸術的な部分以外の当団体の社会と現代サーカスとのつながりを知ってもらえれば」と来場を呼びかける。

 10周年を迎え、「今年はアートと社会的な面を発展させていく大事な一年。プロジェクトもいくつか動き始めている。昨年から地元企業との連携を強めて『ソーシャルサーカス』として活動してきた。今後は社会事業として昇華させていきたい」とも。

 開館時間は9時~17時。月曜定休(月曜が祝日の場合は翌火曜休館)。入館料は、一般=200円、大学生=150円、高校生以下無料。3月17日まで。

 2月23日にサーカスの演目であるエアリアル(空中芸)などを体験できる子ども向けワークショップを開催する。対象年齢は5歳~10歳。参加費1,200円。同館窓口と電話(TEL 087-845-8484)で申し込みを受け付ける。

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