香川の木おけ工房「谷川木工芸」(三木町)のポップアップイベント「All Correct」が4月19日・20日の2日間、高松・コトマス兵庫町(高松市兵庫町)で開かれる。
1955(昭和30)年にすしおけ製造所「谷川木工所」として創業。その後、現在の名前に変え、すしおけ以外の商品も制作。2022年の「サヌキリミックス2」ではその技術を使った家具ブランド「MOBIRAKA(モビラカ)」を発表した。
昨年10月に株式会社へ法人化。3代目に当たる谷川清社長は「創業以来家族経営でやってきたが、身内で続けていくよりも『谷川木工芸を残したい』と思う方がつなげられる方が良いと考え法人化した。法人化してのあいさつも兼ね今回ポップアップイベントを開くことにした」と話す。
イベントを行う「コトマス兵庫町」とは長いつながりがあると谷川さんは話す。「同店代表の山本梨沙さんの夫であり、インテリアデザイナーの山本賢二さんとは同店ができる前からビジネスパートナーとして一緒に仕事をしてきた。以前からイベントを打診されていたので当社にとって大事な一歩となるイベントの会場に選んだ」と話す。
イベントでは展示と共に、谷川さんが開発したレンジ対応のおけ「もらん」「ぬくいん」の販売や、おひつで冷ましたご飯を使った茶漬けや「ぬくいん」で温め直したご飯を使った定食なども提供する。
イベントについて谷川さんは「自分にとって木おけは『伝統芸能』ではなく『谷川家が生きていく上で身に付けた技術』『生業』。3代にわたり過去からつながってきたもの、それを生み出してきた工房を見せるイベントにしたい。おひつのご飯は水分調整がされ甘みが増す。これまで説明はしてきたものの、実演することはなかった。お客さまから『食べてみたい』という声もあり、今回メニューとして提供することにした。当社を知り、思い出に残るようなイベントにできれば」と話す。
開催時間は19日=11時~16時、20日=11時~19時。入場無料。