玉藻公園内披雲閣(高松市玉藻町)で11月12日、「SANUKI ReMIX(讃岐リミックス)」プロジェクトの開始に当たり、第1弾イベント「Matching(マッチング)」が開催された。
讃岐リミックスはJTB、「人生は上々だ」(高松市牟礼町)、高松市が提携し、香川県の伝統工芸士や地場産業を支える職人(アーティザン)と各方面で活躍するアーティストやクリエーターが共創し、これまでに無かった作品を生み出すことを目的としたプロジェクト。
同プロジェクトは「Matching(マッチング)」「Creation(クリエーション)」「Exhibition(エキシビション)」の3段階に分かれる。第2弾の「クリエーション」はマッチングした職人とアーティストのコラボレーションによる制作過程をSNSなどで発信し、第3弾の「エキシビション」は再び披雲閣で、完成した制作品の展示と販売などを行う。
イベントは主催者あいさつで始まり、職人・アーティスト紹介と進み、その後トークセッションの時間が持たれた。
トークセッションでは、同プロジェクトのプロデューサーで、「人生は上々だ」社長の村上モリローさん、アートディレクターの小杉幸一さん、盆栽師の平尾成志さん、プロダクトデザイナーの花澤啓太さん、シェフの楠本勝三さんが登壇。村上さん以外は香川県外を拠点に活動しており、それぞれの目から見た香川県の持つ芸術的魅力や同プロジェクトに懸ける、それぞれの意気込みを語った。
プロジェクトについて、村上さんは「この取り組みのゴールは『自走』できるようになること。達成するためには個々の力だけでは難しい。職人とアーティストが力を合わせて個性と技能が『弾けて混ざり合う』ことで実現する。これまでも伝統工芸士や職人の方々と一緒に仕事してきたが、もっと良くできるのでは、と思うところもあった。既に盆栽と手袋のコラボレーションの話し合いが始まっていると聞いている。初めての試みだが、面白いもの、これまでに無かったものがきっとできると確信している」と期待を込める。
「クリエーション」は今年11月~来年1月、「エキシビション」は来年1月22日~29日の開催を予定。