「せとうち・讃岐ジオパーク構想 ポスター展」が現在、高松・屋島山上交流拠点施設「やしまーる」(高松市屋島東町)メインホールで開かれている。
屋島の地形の成り立ちや香川の地質などをポスター形式で紹介する
「ジオパーク」は「ジオ(大地)」と「パーク(公園)」を組み合わせた言葉で、大地の活動によって生まれた地形の上に根付いた動植物の生態系やその土地で育まれた人間文化を守るとともに、教育や観光、商品開発などの経済活動に生かす取り組みを指す。
主催は、香川大学特任教授・長谷川修一さんを委員長として2019年11月に発足した「讃岐ジオパーク構想推進委員会」。小学校などの教育現場で地質学実験やフィールドワークなどの活動や、香川の大地の成り立ちと地域の食文化に着目したメニューを提供する「ジオグルメ」の開発などの活動を行う。今回の展示ではジオパーク構想や、屋島をはじめとする香川の地形の成り立ちなどをポスターで紹介する。
5月19日には長谷川さんによる屋島山上のフィールドワークを行った。7世紀に築かれた「屋嶋城」遺構や屋島東側にある展望台「談古嶺(だんこれい)」など屋島山上のスポットを回り、地質学的観点からガイドした。
長谷川さんは「屋島は世界的価値のある珍しい地形であり、その中で山上交流拠点施設である同施設で展示を行うことで、ジオパーク構想をより多くの方に知ってもらえる機会になれば」と話す。
開館時間は9時~17時(金曜・土曜は21時まで)。火曜定休。今月24日まで。