高松に5月30日、「TaKuMa(タクマ)鍼灸整体院」(高松市東ハゼ町、TEL 087-899-8900)がオープンした。
院長の上原卓真さんと、妻で副院長の葵(あおい)さんが経営する同院。外反母趾(ぼし)・足底腱膜炎・アキレス腱(けん)症など足のことを中心に、五十肩、ぎっくり腰、眼精疲労、不眠、頭痛、めまい、生理痛などに対応するほか、靴の選び方のアドバイスなども行う。
高松出身の卓真さん。高校時代、バスケットボール部に所属していたが足のけがにより引退を余儀なくされたことから鍼灸(しんきゅう)整体師を目指すようになった。大阪の大学に進学後、海外の「海外足病学」を知った。「アメリカやオーストラリア、ニュージーランドなどの国では足について専門的に見る『足科』が普及しており、靴選びなども専門家が行っている。一方、日本では足の問題は整形外科医が見ており、鍼灸整体でも足の専門家は少ない」と話す。
鍼灸整体師を志した当初から香川県で開業したいと考えていたという卓真さん。大学卒業後、大阪で治療を続けるとともに2018(平成30)年からは月1回、高松の実家でも施術を行っていた。高松での予約数が増えてきたことから同院の開業を決めたという。
卓真さんは「当院は『痛みや不安から解放されて豊かな暮らしを』をテーマに掲げている。日々の暮らしや仕事をする中で痛みによる不安を抱えている人、一人一人に向き合い不安を解消して、ポジティブに生活できるようにしたい」と話す。「靴は身に着ける物の中で唯一体を傷めるおそれがあるもの。合わない靴を履き続けることでけがや扁平足などの問題の原因にもなり得る。正しい靴やインソールの選び方などもアドバイスしているので足を運んでもらえれば」とも。
葵さんは「不妊治療を専門に施術をしてきた。なかなか人に話しづらい女性の悩みにも寄り添いたい。体の問題は地続きになっていることも多く、聞き取りのうちにさらなる悩みを打ち明けられることもある。足を入り口としてさまざまな体の問題を解決したい」と意気込む。
診療時間は9時~20時。木曜休診。