木材を組み合わせた作品を作る福井一真さんの作品展「cubeforest(キューブフォレスト)」が現在、高松市塩江美術館(高松市塩江町安原上)で開かれている。
愛媛大学教育学部美術科教育の准教授でもある福井さん。3本の木材を組み合わせて格子を作る「四方十字組み手」の技法を使った作品を制作する。
今回は同展に合わせて制作した新作「cubeforest」シリーズを含む9点の作品を展示する。4メートルの高さに組み上げた作品や31個の立方体を組み合わせた作品、1000個の格子を作った作品などを展示する。
福井さんは「メインの展示室は空間を生かして縦や横に広がった作品を、副展示室の作品は黒色に塗り、自然光の中でモノクロに見えるようにした。四方十字組み手は最近カプセルトイのおもちゃになるなど日常的に目にする技法であり、使っている木材もホームセンターで買ったもの。立方体を組み合わせて作品を作っているが、角度によって正六角形や正三角形、六芒(ぼう)星など異なる図形も現れる。自分だけの『ベストポジション』を見つけてもらえたら」と話す。
開館時間は9時~17時(入館は16時30分まで)。月曜休館(祝日の場合は翌日)。入場料は、一般=300円、大学生=150円、高校生以下・65歳以上・身体障害者手帳等所持者無料。9月8日まで。最終日は福井さんが在廊する。