歌手・さだまさしさんの半生を振り返る「~出会い、笑顔、旅のまにまに~さだまさし展」が9月4日、高松三越(高松市内町)で始まった。
昨年さださんがデビュー50周年を迎えたことから企画された同展。7月に日本橋三越(東京都中央区)で始まり、高松は2会場目。
会場では、かかしの神社として知られる石川県中能登町の久●比古(くてひこ)神社(●は氏の下に一)に奉納したさださん直筆イラストを実物化した「案山子(かかし)」、コンサート衣装や愛用のギター、加山雄三さんがさださんに贈った肖像画、「北の国から」「精霊流し」の譜面などを展示する。
「旅」をメインテーマとする同展。全国各地の思い出の品やエピソード、さださんの幼少期の写真や幼少期に始め、音楽活動の第一歩となったバイオリンなども展示し、さださんの人生の歩みを振り返る。
初日から会場には多くのファンが訪れた。市内在住の海原利香さんは「さださんの曲『いのちの理由』は毎日欠かさず聞いていて、食事と同じくらい生活の一部となっている。さださんの歌や言葉は自分を前向きにしてくれる。今日も展示されているさださんの言葉を忘れまいとしっかり見てきた」と話していた。
さださんに関する著作権管理などを行い、同展にも協力で参加する「まさし」(東京都港区)専務の松本秀男さんは「早い段階から高松三越はオファーがあり、その熱意に押されて2会場目に高松を選んだ。さださんは音楽活動を始めて今年で51年目で、4600回を超えるコンサートを開いてきた。全国を回って歌い、コンサート先で多くの人と出会い、またそれを基に曲を作る51年間は旅のよう。その軌跡を感じてもらいたい。さださんの活動を振り返るとともに、さださんと来場者自身のこれまで来た『旅路』も感じられる展示になっている。自分の人生と重ねて見て、振り返ってもらえれば」と話す。
開催時間は10時~19時(最終日は17時まで)。入場料は、一般=1,000円、大学生=800円、高校生以下無料。9月9日まで。