高松・慈照寺(高松市由良町)で10月13日、キャンドルイベント「Wave of Light 2024」が開催される。
毎年10月9日~15日の1週間、世界的に行われる国際的な啓発週間「Baby Loss Awareness Week(ベビー・ロス・アウェアネス・ウイーク)」の一環として、同寺では2021年から毎年開催している。
イベントでは、シンボルカラーのピンクとブルーに色付けした三角すいのろうそくに火をともす「キャンドルリレー」をはじめ、声楽家でアナウンサーの杉ノ内柚樹さんによる歌やトーク、高松市文化協会理事の木村西葉さんによる箏(こと)の演奏を展開する。「チャリティーこころのマルシェ」も開催し、雑貨店など10店が出店。売り上げの一部はグリーフケア(遺族の死別の悲しみをいやす取り組み)の活動に寄付する。
英明高校2年の石黒夢依(めい)さんと棚田千裕さんもイベントに参加し、グリーフケアについて学んだことを発表する。2人は「総合的な探求の時間」の授業の課題で「グリーフケアについて学びたい」と参加を決め、9月27日に行われたキャンドル作りにも参加した。石黒さんは「助産師を目指している。母が流産を経験しており今後にもつながるテーマだと考え、グリーフケア活動をする慈照寺にDMを送った」と振り返る。
学習を始めて、自身も死産を経験した同寺坊守の秋山美智子さんからもグリーフケアについて話を聞き学んだという石黒さん。「赤ちゃんを亡くすということは悲しいことで触れない方がいいと思っていたが、秋山さんから『赤ちゃんにどんな名前をつけるつもりだったかなど、お母さんに聞いてみてほしい』と言われ驚いた。母親に話を聞くとともに、エコー写真も見せてもらった。これまで家族の間でも触れずにいて、もやもやした気分だったが、少し晴れた」と話す。
棚田さんは「石黒さんから誘われて『普段の高校生活で関われない人たちと関わりたい』と思い、一緒に学習することを決めた。中学生や高校生でもグリーフケアで関われることはあるので、イベントを通して伝えていきたい」と意気込む。
開催時間は17時30分~20時30分。入場無料。