
インドネシアとの国際交流記念セレモニーが5月13日、あなぶきアリーナ香川(高松市サンポート)交流エリアで開かれた。
(左から)「TROPICAL GAYA」のグラスを手に談笑する池田豊人香川県知事と在大阪インドネシア総領事館ジョン・チャヤント・ブスタミ総領事
高松を拠点にインドネシア産のコーヒーやカカオの普及、インドネシアとの国際交流を事業とする「Y2BLEND LLC(ワイツーブレンドエルエルシー)」が主催。池田豊人香川県知事や在大阪インドネシア総領事館ジョン・チャヤント・ブスタミ総領事らを含む120人が参加した。
セレモニーでは「Y2BLEND LLC」CEO(最高経営責任者)の八十川浩一さん、COO(最高執行責任者)の八十川夢菜さんの2人に、インドネシアに対する貢献を称え「2025年大阪・関西万博」インドネシア館プロモーション親善大使の委嘱状が渡される場面もあった。式典ではバリ島の伝統的な舞踊や獅子舞が披露され、伝統工芸品「アタ」を使ったバッグなどのインドネシアの文化が紹介された。
同社が開発したスマトラ島産のコーヒー豆を長熟発酵させた「ワイン風味コーヒー」こと「TROPICAL GAYA(トロピカル・ガヤ)」の発表もあった。「ストレートライト」「ストレートダーク」と、香川県の和三盆糖やインドネシアのパームシュガーを使い、牛乳で割って飲む「ラテベースライト」「ラテベースダーク」の4種類を展開する。セレモニー内の食事会では「ストレートライト」と「ストレートダーク」の試飲も行った。コーヒーを飲んだ参加者からは「ストレートライトは酸味があって初めて飲むような味わい。ストレートダークは苦みがある分すっきりとしていてデザートとよく合う」などの声が聞かれた。
池田知事は「香川県には3000人のインドネシア人が暮らしていて労働などの面においても大きな貢献をしてもらっている。食や観光、教育、人材などさまざまな分野で交流を広げていきたい。今回のセレモニーが香川とインドネシアの交流を深めるものになれば。香川県立アリーナはスポーツやイベントの会場としてだけではなく人と人とをつなげる場としても活用できる。国際交流の拠点としてこれからも活用できれば」と話す。
セレモニーを終え八十川浩一さんは「想像していた3倍以上の規模で開くことができた。ジョン総領事も深く踏み込んで香川との関係づくりをしてくれている。香川とインドネシアの友好関係がさらに深まる機会になれば」と話す。
コーヒー「TROPICAL GAYA」について「普段コーヒーを飲まないという方にも飲みやすくなっている。特に『ライト』は若い女性にも楽しめるものになっている。このコーヒーが若い人にインドネシアのことを知ってもらえるきっかけになれば」とも。
「TROPICAL GAYA」は7月8日、カネミツキャピタルホテル(中野町)で発売する。