瀬戸フィルハーモニー交響楽団が9月12日、サンポートホール(香川県高松市サンポート2)大ホールで第35回定期演奏会を開く。
四国初のプロオーケストラとして2001(平成13)年に発足し、今年創立20周年を迎える同楽団。演奏活動に加え、市内の学校を訪問しての音楽教室も行っていたが、コロナ禍でそれも行えなくなっている。それでも感染対策を取りながら演奏会を開いてきた。
今回の公演のプログラムには県内外のオペラ歌手7人のほか、四国二期会オペラ合唱団や地元有志合唱団によるオペラ歌唱も含まれるが、感染対策のため合唱団は従来の半分以下の人数とし、公演中もマスクを着けて歌唱する。さらに、日本オーケストラ連盟が定める基準にのっとり、楽団員同士の距離を1.5メートル確保し、換気のため会場入り口のドアを開けるなどの感染対策も取ったうえで開催する。
同楽団の岸田講(こうじ)さんは「東京の楽団も対策を取って公演を行っており、昨年に比べると屋内での演奏会はやりやすくなっていると感じる。音楽業界には厳しい時期だが、コロナ禍の中でも音楽を聴きたいと言ってくださる方もいる。クラスターは絶対に起きてはならないことなので、しっかり対策を取ったうえで演奏会を開きたい」と話す。
13時20分開場、14時開演。チケットは、S席=4,000円、A席=3500円、学生席=1,500円。ホームページや電話で販売する。