香川大学農学部が開発したブドウ「香大農R-1」を使ったワイン「ソヴァジョーヌ・サヴルーズ」が11月17日、発売された。
グラスに注がれた「ソヴァジョーヌ・サヴルーズ」 濃い紫色が特徴
2006(平成18)年から毎年製造している同ワイン。名前はフランス語で「芳(かぐわ)しき野性の乙女」の意味。同大学農学部が「マスカット・オブ・アレキサンドリア」と沖縄の野生ブドウ「リュウキュウガネブ」を交配し開発したブドウ「香大農R-1」を材料に使う。今年の9月下旬に収穫し、9月30日にさぬきワイナリー(さぬき市)で醸造を始めた。今年のうちに6000本を製造する予定。
11月15日に始まった瓶詰め作業ではベルトコンベヤーに載ったボトルにワインが注がれ、機械でラベルが巻かれた。
今年のワインについて、同ワイナリー製造主任の松本朋弥さんは「今年の夏は雨が少なく収穫量が減った一方、病気も少なく、ブドウにとっては良い気候だった。例年より糖度が高く、すっきりとした味わいになった」と話す。
「色は濃いが渋みが少なく飲みやすいワイン。ステーキなどの肉料理のほか、魚にも合う。地元の食材に合わせて飲んでもらえれば」とも。
瓶詰めに立ち合った同大学農学部大学院の徳永暉(ひかる)さんは「今年は雨が少なく、実のつき方が悪かったがこの日を迎えられてうれしい。自分にとって『ソヴァジョーヌ・サヴルーズ』はそれまで興味のなかったワインに触れるきっかけになったワインで、家族や親せきにも配って団らんの時間を作ってくれた。手に取る人にも団らんの時間を作るものになれば」と話す。
さぬきワイナリーをはじめ、同大キャンパス内生協ショップ、高松市内のスーパーや百貨店でも扱う。価格は、フルボトル=2,750円、ハーフボトル=1,606円。