田村神社(高松市一宮町)で1月9日、日曜市うどんの提供が再開される。それに先駆け、元日に年明けうどんを振る舞った。
日曜市うどんの提供は1977(昭和52)年に始まった。当時は同神社の回りにうどん店が無く、奉仕という形で毎週日曜にうどんを提供するようになったという。だが、コロナ禍の影響で2020年4月より休業を余儀なくされた。昨年末新型コロナウイルス感染者数も減少の動きを見せ、うどんを提供する担当者のワクチン接種も完了したことから、再開に踏み切った。
責任者である大谷義嗣さんは「休業期間中も再開はいつかと問い合わせの電話が多々あった。今年は元日から参拝客でにぎわい、うどんを食べに来てくれる人も多くてうれしい。コロナ禍前はご近所さんだけでなく、県外から食べに来る人もいた。うちのうどんは伊吹島のいりこで取っただしが自慢。ぜひ、このだしを味わいに来てほしい」と呼び掛ける。
10年以上通っているという近所の堀内優子さんは「1年半ぶりに食べたが、『ああ、これこれ』となった。店の人との会話も楽しみの一つ。日曜はまた足を運びたい」と話す。
うどんはかけうどんのみで、価格は200円。天ぷらやばらずしなども提供する。6時に営業を始め、無くなり次第終了。