
香川のアーティストがうみまち商店街(高松市瀬戸内町)のシャッターに絵を描くアートプロジェクトが8月28日、始まった。
シャッターに描いていくミズカさん 太陽は元々赤色、海は群青色だったがそれぞれピンクに近い赤、青緑色に塗り直した
現在、5枚のシャッターに絵を描くことが決まっており、香川で芸術士として活動するミズカさんが制作を進めている。9月8日からは、チョークアートを中心に描く「アトリエ・モンチェッロ」の川田貴美子さんも参加する。
ミズカさんは「大漁旗をモチーフにした作品を考えている。大切にしているのは色。来る人や日々目にする向かいの店の人がリラックスできるよう考え、一度塗った太陽の色や海の色を塗り直すなど優しい色合いになるように考えながら制作している。アーケードの入り口の部分の作品なので、商店街に入ってくる人が楽しい気分になるような作品にしたい」と意気込む。
発起人で、香川県を拠点に活動するスプレーアーティストのDaisuke(ダイスケ)さんは「昨年、高松市から打診を受けたことがきっかけで企画が始まり、高松市や高松中央卸売市場の協力を得て制作している。参加アーティストには、うみまち商店街からイメージを膨らませた絵を描いてほしいと伝えている」と話す。
「地元小学校の児童と一緒に絵を描く計画も立てている。現状は商店街の5枚のシャッターに絵を描く予定だが、今後は範囲を広げ、近くの市場水族館とのコラボ作品も考えている。この商店街もコロナ禍で一時来場者が減ったが、市場水族館の開館で人の流れも戻ってきている。訪れる人が楽しい気分になり、同時に地元アーティストの周知にもつながるようなアートにしたい」とも。