米粉シフォンケーキ専門店「リトリト」(坂出市、TEL 070-5681-2070)が12月21日、オープンした。
店主の内田沙紀さんは愛媛県出身の元パティシエで、結婚を機に退職し20年間育児に専念。その後、夫の転勤で香川に移住した。
開業のきっかけは、長男が幼少期に小麦アレルギーを発症したこと。「アレルギーがあってもみんなが一緒に食べられるお菓子を届けたい」と、末っ子が大きくなったのを機に一念発起し、坂出ビジネスサポートセンター「Saka-Biz(サカビズ)」に通い始めた。
当初はイベントでの販売を考えていたが、センター職員から「利益を出して事業として運営していくには実店舗を構えるべき」とアドバイスを受けた。5月からマルシェへの出店を経て、自宅の一部を改装し店を構えた。
店舗は自然に囲まれた高台にあり、テラス席やドッグランを併設する。店名の「リトリト」は、英語で「小さな癒やし」を意味する「Little Retreat」に由来。家事や育児、仕事に忙しい人が「ふと一息つける隙間時間に寄り添うこと」をコンセプトに掲げる。
シフォンケーキには国産米粉を配合する。きび砂糖を使い、「控えめな甘さに仕上げた」という。メニューは、看板商品の「泡雪シフォン」(350円)のほか、カップケーキサイズの「いろどりシフォン」として、プレーン(140円)、抹茶、チョコチップ(以上160円)などをそろえる。今後は季節の食材を使ったケーキやコーヒーも販売する予定。
内田さんは「泡雪のようなはかない口溶けと、かむほどにしっとりとした『ふわしと』食感が特徴。家族と一緒にいられる時間を大切にしながら、一つ一つ心を込めて作っている。忙しいママたちが日常を忘れて癒やされる場所になれれば」と意気込む。
木曜~土曜、第3日曜に営業。営業時間は11時~16時。