高松のボードゲーム店「BBR」(高松市出作町)にマーダーミステリー専門スペース「Bex」がオープンして1カ月がたつ。
マーダーミステリーは架空の殺人事件を題材に物語を進めるゲーム。参加者は物語の一員となり、用意された台本の設定に沿って行動。犯人を捜したり、あるいは犯人役はばれないよう駆け引きしたりしてゲームを進めていく。メインストーリー以外にも登場人物には個別の目的(ミッション)が用意されており、それらのミッションを果たすため参加者は行動する。メイン・サブストーリーが交錯する中、犯人が誰かを推理し、最後に犯人と思った人物=容疑者を投票で決める。容疑者の正誤やゲーム中の参加者の行動、明らかになった真実の数などによってエンディングが分岐する。
店長の江元拓矢さんがマーダーミステリーに出合ったのは2年前。Bexを始めるきっかけについて、「元々コミュニケーションゲームが好きなことから、ボードゲーム店も運営していた。マーダーミステリーは参加者全員、あるいは個別にやり取りしてゲームを進め、駆け引きが面白いと感じて自分でもやりたいと思うようになった。その後、専門店でマーダーミステリーの脚本家の方に出会い、アドバイスを頂いて今回オープンすることができた」と振り返る。
脚本の執筆は未経験だったが、半年ほどかけて警察署内を舞台にしたオリジナル作品「罪人は旭陰に愁う」を書き上げた。そのほか15~20作品を取り扱う。
日時によってプレーできる作品が決まっているほか、貸し切りで時間を指定して作品を選んで遊ぶことも可能。
江元さんは「マーダーミステリーは本も出ていて、家やオンラインで遊ぶこともできるが、リアルでゲームマスター(進行役)がいると、より物語の世界に没入できる。一度遊んだシナリオは結末が分かってしまうので、楽しめるのは一度だけ。一度きりの物語体験を楽しんでほしい」と呼びかける。
営業は水曜・土曜・日曜の13時~22時。料金は2,000円~。