高松に8月15日、「ツム動物病院」(高松市福岡町3)が開院した。
院長の都村史郎さんは高校まで高松で過ごした後、関東で12年間、獣医師として勤務。このほどUターンし、同院を開いた。犬や猫を診るほか、鳥類の診察に力を入れる。鳥類の診察に力を入れるのは都村さんの少年時代の出来事がきっかけだという。「最初に飼ったペットが文鳥だった。具合が悪くなったとき、周りに診てもらえる病院がなく、その時『いつか自分で診られるようになりたい』と思ったのが始まり」と当時を振り返る。
獣医学では犬や猫以外にペットとして飼われている外来動物のハムスター、フェレット、小鳥、は虫類、両生類などを「エキゾチックアニマル」と呼ぶ。都村さんが獣医学部に通った当時、エキゾチックアニマルである鳥類について扱う学部はなかなかなく、卒業後、鳥類の専門的な診察も行う病院に勤務し、鳥類の診断について学んだという。
同院では鳥類に対してレントゲン撮影や感染症検査、遺伝子検査などを行う。併せて、最大15羽を預かるスペースも設ける。
妻の優歌さんと経営する同院。都村さんは「2人で切り盛りしていくので大変なこともあるが、地域に根ざした獣医、動物病院でありたい」と意気込む。「鳥類は環境の変化に弱く、体調の悪さが表に出にくい。ささいなことでも気になることがあれば相談に来てほしい」とも。
診療時間は9時~12時、16時~19時30分。木曜と日曜・祝日の午後休診。