丸亀でスーツオーダー「DOOR'S(ドアーズ)」や修繕・清掃サービス「小工(チョイク)」を営む「サンツネファクトリー」が10月16日、高松市一宮町に新たな事務所を構えた。
1978(昭和53)年にドアーズを創業。長年スーツオーダーを生業としていた同社がチョイクを始めたのは2020年のこと。その背景にはコロナ禍による影響があると社長の高木経隆さんは話す。「長年丸亀の店でスーツオーダーを受けていたが、コロナ禍で客足が大きく減ってしまった。ある日、妻に『時間があるなら網戸を張り替えて』と頼まれた。最初は嫌々だったが、やっているうちに上達して楽しくなってきた。そのうちに知り合いからも水道のパッキン交換や草刈りを頼まれるようになり、しまいにはマンションの現状回復までするようになった。かなり幅広い作業ができるようになったところで周りから『仕事にしたら』と勧められ事業化した」と話す。
丸亀を拠点に高松でも活動していたが、出先で足りない工具が出ることも増えてきたことから、今回高松に新たな拠点を設けた。スーツオーダーも受けるが、チョイクの仕事がメインになるという。
スーツ職人や清掃などさまざまな仕事をしていることについて、高木さんは「スーツオーダーも父が注文服店を営んでいたのを子どもの時から手伝っていたのが始まりで、仕事に対してハードルを設けていない。もともとパーティション作りなどが好きで、やってみたら面白いと感じたことが、そのまま仕事になってきた感じ」と振り返る。
営業時間は8時~20時。水曜定休。