高松市女木(めぎ)島で11月19日~21日の3日間、動物の着ぐるみでビーチの散策や撮影を楽しむイベント「第2回獣ヶ島(けもがしま)」が開催された。
夏場の海水浴客が年間の観光客の大部分を占めるなか、秋冬にも呼び込むことも目的に昨年始まった同企画。2回目となる今回は「ケモノ美術作家」として活動する堀本達矢(ほりもん)さんによる作品展示や参加者による着ぐるみ写真コンテスト、島のカフェを使ったマルシェなどの新たな試みも行い、3日間で延べ82人が参加した。
参加者たちは写真を撮影したり、島民、観光客らとの交流を楽しんだりするなどして思い思いに過ごした。女木島に数十年暮らす島民の黒川功子さんは「役場の放送でお知らせがあったので見に来た。昨年も見に来たが、今年はだいぶ人数が増えて驚いた。この島は景色も良く住みやすいところだが、子どもがほとんどいない。こういった企画を通して島の魅力を知ってもらい、島がにぎやかになれば」と期待を込める。
イベントを主催した竹藤狐さんは「昨年から参加者も大幅に増えて、うれしい限り。普段と違う姿になることで、普段と違う自分になれること、日常で生まれたストレスから自分を解き放てるのも着ぐるみの魅力の一つ。今後もコロナの状況を見ながら新たな企画を増やすとともに、『今年も獣ヶ島の時期が来た』と思っていただけるよう継続していきたい」と意気込む。