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高松・女木島で「獣ヶ島」 着ぐるみで島内散策や写真撮影会

瀬戸内海をバックにポーズをとる参加者たち

瀬戸内海をバックにポーズをとる参加者たち

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 高松市女木(めぎ)島で11月5日~8日の4日間、動物の着ぐるみでビーチの散策や撮影を楽しめるイベント「獣ヶ島(けもがしま)」が開催された。

イベント参加者の集合写真

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 女木島は、高松からフェリーで20分の瀬戸内海に浮かぶ人口約150人の小さな島。ロングビーチのほか、瀬戸内国際芸術祭出展作品が展示され、「鬼の隠れ家」といわれる鬼ガ島大洞窟や瀬戸内海を一望できる展望台などの観光資源が多い島として知られている。しかし、夏に比べて冬は観光収入が大幅に下がることが課題として指摘されてきた。

 3年前に女木島に移住したイラストレーターの竹藤狐さんが「冬場、観光資源を放置するのはもったいない」と企画したのが今回のイベント。当イベントでは、撮影会のほか、着ぐるみを着たまま島内の観光地巡りや他の着ぐるみコスプレーヤーと交流できる。当イベントに協力する島内の宿に宿泊しながらイベント期間中島に滞在可能。コロナウイルス感染拡大の影響を受け、規模縮小や延期を経て開催にこぎ着けた。

 参加者は4日間で延べ94人に上った。参加者の一人、徳島県在住の藤野大輔さんは「四国で動物の着ぐるみイベントはこれまで開催されたことがなかった。香川県であれば徳島とも地続きなので、ぜひ来たいと思って今回参加した。『瀬戸内海国立公園』の豊かな自然や『瀬戸内国際芸術祭』のアート作品と一緒に着ぐるみのコスプレ撮影ができるのは、他の着ぐるみイベントにはない」と話す。

 竹藤さんは「獣ヶ島はあえて島の閑散期に宿泊付きの着ぐるみのコスプレ撮影イベントを行うことで島の経済に貢献する事が一つの目標。着ぐるみイベントは気温が下がる秋冬に適している」と話す。

 イベントを終え、竹藤さんは「獣ヶ島参加者が写真をSNSにアップしていただくことで島のPR効果も狙っている。今後もイベントを継続して閑散期の島の収益につながるコンテンツとして定着させたい」と今後の展望を語る。

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