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高松・歯ART美術館で「キマイラ擬態展」 さぬき市の藍染工房が開く

会場 平面作品や立体作品など作品14点が並ぶ

会場 平面作品や立体作品など作品14点が並ぶ

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 天然藍染工房「Khimaira(キマイラ)」(さぬき市)による個展「Khimaira 擬態展」が現在、高松・歯ART美術館(高松市庵治町)で開催されている。

藍染めされた鹿の頭骨

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  2019年6月にスタートし、「津田ふるさと海岸」に構える同工房。藍染師・藍染アーティストとして活動する堀尾早敏さんが代表を務める。昨年11月に玉藻公園(玉藻町)で行われた職人とアーティストとのコラボイベント「SANUKI REMIX(讃岐リミックス)2」への出品や東京国立新美術館(東京都港区)で行われる美術展へ3年連続入選を果たすなど県内外で活動する。2021年の東京オリンピックで金メダルを獲得したフェンシング男子エペ団体・敷根崇裕(しきね・たかひろ)選手が使うグローブの染色も手がけた。工房名はギリシア神話に登場する怪物に由来するという。

 今回の展示ではタペストリーや絵画作品のほか、立体作品も展示。会場中央には藍で染めた鹿の頭骨を置く。堀尾さんは「キマイラは神話の中で血も涙もない凶暴な怪物として描かれている。キマイラが持つ厳つさを出したくて展示した」と話す。

 展示について、「色を自由に操りたいと言う思いから工房のロゴマークをカメレオンにしている。カメレオンが擬態するように、色を自由に操りたいという思いから展示名も『擬態展』とした。ここに並んでいる作品は、どれも色を操る技術を最大限に生かしたものばかり。『他では見ることのできない独創的なデザインを作ろう』と制作したので多くの人に見てほしい」と呼びかける。

 開館時間は10時~17時。入館料は、大人=600円、65歳以上=300円、中学・高校生=200円、小学生以下無料。3月30日まで。

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