インド原産のハーブ「ニーム」を使った有機農業の進め方講習が2月17日、高松・下笠居コミュニティーセンター(高松市生島町)で行われ、地元の農業従事者ら25人が参加した。
主催したNPO法人「グローバルニームジャパン」代表理事及び「ヒューマニック・インフォ」代表理事の平井秀人さんは、兵庫町商店街内で、ニームを使った商品をはじめとするオーガニック商品専門店「高松108」(兵庫町)を経営する。元々パイロットとして勤務していたが、退職後、書籍に触れたことをきっかけにニームに興味を持ち、2005(平成17)年には、原産地であるインドを訪れ、現地のニーム財団とも交流し、香川県で苗木を植樹したり、石垣島にニーム畑を作ったりするなどの普及活動に務めている。
今回の講習ではニームを使った有機農業の導入として、有機農業を行うメリットや現地でのニームの活用法を紹介した。講演の終わり、平井さんは「下笠居にも小学校があり、多くの子どもたちが通っている。有機栽培は確かに手間がかかる。それでも安心安全なものができる。手間をかけ、おいしくできた有機栽培の作物に子どものうちから親しんでいれば大人になっても食べ続ける。今、世界でも有機栽培を推し進める流れが来ている一方、今年4月からは遺伝子組み換え食材の表記が任意となる。この講習が食の安全を考えるきっかけになれば」と締めくくった。