企画展「万物流転 語られるイメージと時間」が現在、高松市歴史資料館(昭和町1)で開かれている。
「おとぎ話、戯画、滑稽譚(こっけいたん)」「縁起、霊験記、高僧伝」「文学」「祭礼図」の4つの章立てで、同館所蔵品を中心に金刀比羅宮(琴平町)、法然寺(仏生山町甲)などが所蔵する物語や童話、祭りの風景などを描いた巻物やびょうぶなど約20点を展示する。
同館学芸員の左海きほさんは「絵巻物は写本によって時代を超えて現代まで伝わるものが多い。写本には写した人物の名前が書かれており、それにも歴史を感じる。当館所蔵で今回展示している地獄絵図を出展に当たり調査すると、何度も補修されたことが分かり、この絵が寺院で絵を使って説法を行う『絵解き』に長いこと使われたことを感じられる結果となった。源平合戦の『扇の的』や石清尾八幡宮(宮脇町1)の祭りを描いた絵巻など、讃岐にゆかりのあるものも多く展示している。絵巻物が語る物語を感じてもらえれば」と来館を呼びかける。
開館時間は9時~17時。入館料は、一般=200円、大学生=150円、高校生以下無料。3月19日まで。