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高松の喫茶店「アズマヤ」、栗林から鍛冶屋町へ移転 創業76年

店舗正面

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 高松の「喫茶アズマヤ」(高松市鍛冶屋町)が4月28日、栗林町から移転オープンした。

看板メニューの一つ、ソーセージを使わないホットドッグ

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 戦時中、東京から疎開した初代店主が寺の境内で甘味処を始め、ぜんざいを提供したのが店の始まりだという。1947(昭和22)年に紺屋町で喫茶店として営業を始め、その後2008(平成20)年から15年にわたり栗林公園東側のホテル内で営業してきた。店名は「東屋」に由来し、立ち寄って休憩してほしいという思いと「東京から来た」ルーツを表す。

 ソーセージを使わず、味を付けたコールスローにハム、カニのフレークを入れるホットドッグや、シュークリームにフルーツとクリームを詰め、はみ出したクリームをバラの花に見立てたスイーツ「ローゼ」、讃岐うどんでよく使われるいりこを使わず、昆布とカツオでだしを取ったうどんなどで知られる同店。移転後も変わらず提供する。

 移転について、4代目店主の福田トシエさんは「今回移転した場所は最初の店があった場所近くで、『アズマヤがまちに帰ってきた』と喜ぶ声も聞かれる。幼稚園の頃に通っていた方で孫を連れて来たお客さまがいたり、国外に出た方でも香川に帰ってきた時に寄ってくださる方がいたりしてありがたい限り。喫茶店を始める前の寺で甘味処をしていた時も入手が困難な時代でありながら、本物の小豆を使ったぜんざいを提供し続けたと聞いている。今もホットドッグのパンを手作りするなど、素材と変わらない味を届けることにこだわっている。今年で開業76年、このまま100年を目指して歩んでいきたい」と意気込みを見せる。

 営業時間は9時~20時(日曜は17時まで)。月曜・第4日曜定休。

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