高松のカトラリーアトリエ「コノヒノ道具店」(高松市鬼無町)が9月22日・23日の2日間、オープンアトリエを行う。
店主の樫原ヒロさんは小売業やかばん工房などに勤務する傍ら、20年近くアクセサリーを制作してきた。その後、カトラリー制作に一本化し、2020年にオンライン販売を始め、昨年12月に現在の場所にアトリエを開いた。作品は真鍮(しんちゅう)や洋白銀などを使い、一点一点、手作業で作る。
今回初となるオープンアトリエは完全予約制で、1時間1組(3人まで)を対応。制作風景の見学や販売も行う。樫原さんは「当アトリエは『今この瞬間を楽しむ』をモットーにしている。真鍮や洋白銀は変化が起こりやすく、同じ商品でも一点一点違う。コミュニケーションを取りつつ、カトラリーに向き合ってお気に入りをゆっくりと探してもらい、店で過ごす時間を楽しんでほしいと考え、1時間1組の受け付けにした」と話す。
カトラリーについて、「料理が好きな妻が集めていた食器の中にカトラリーがあり、興味を持つようになった。カトラリーは食事をする際には人の手や口に触れ、料理を口に運ぶ重要な役割をしつつも目立たぬ名脇役。そこにも面白みを感じた。当アトリエのカトラリーは『育てるカトラリー』。変色しやすい分、手入れが必要で、使う人や使い方によって異なる味が出てくる。手入れの時間や変化も楽しんでもらえれば」とも。
オープンアトリエの時間はホームページで確認できる。参加無料。予約は9月3日21時から受け付ける。