がん患者やその家族の支援を目的とするイベント「リレー・フォー・ライフ・ジャパンかがわ高松」が9月15日、サンポート高松(高松市サンポート)で始まった。
英字の「HOPE」をかたどったイルミネーション「ルミナリエ」
1985(昭和60)年、アメリカの医師が「がん患者は24時間がんと向き合い続けている」ことを示し、支援するため24時間トラックを走り続けたことをきっかけに始まった「リレー・フォー・ライフ」。現在、世界32カ国、約4500カ所で行われている。高松では2016(平成28)年に始まり、今回が6回目になる。
初日の17時20分、リレーウオーキングがスタート。参加者たちはフラッグを持ち、16日15時までリレー形式で夜通し歩く。当日参加も受け付ける(参加費500円)。
初日にがん患者に思いをはせたイルミネーション「ルミナリエ」の点灯式が行われ、白いクロスにバラの花の一輪挿しをのせたテーブルやメッセージを書いた灯籠を集めて作った「HOPE」の文字に光がともった。点灯式に合わせ県内を中心に活動する声楽家、岸上美保さんや七條功さんらによるステージも開かれた。
同イベント実行委員会代表の十川美加さんは「当プロジェクトはがん経験者『がんサバイバー』、患者の家族や遺族、支援者ら『ケアギバー』をたたえ、地域全体でがんと向き合い、がん抑圧を目指し、年間を通じて取り組む。昨年はコロナ禍の影響でオンラインとのハイブリット開催で参加者も県内に絞っていたが、今回は元のように県外からも参加者を募って開いた。皆普段の生活や仕事がある中、このプロジェクトに関わる時間を作ってくれてありがたい限り。今後も続けて知ってもらうとともに、がん検診に行くきっかけにし、悲しみを減らしたい」と話す。