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イオン綾川で「高校生からのメッセージ」 社会貢献活動について語る

啓発のステージイベント後、記念写真を撮る高校生たち

啓発のステージイベント後、記念写真を撮る高校生たち

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NPO法人「未来ISSEY(ミライッセイ)」主催の啓発イベント「2023透明&ゴールドリボンFESTA inかがわ」が2月19日、イオンモール綾川(綾川町)で開かれ、メインイベントとして県内の高校生によるステージイベント「高校生からのメッセージ」が行われた。

生徒主導での学食立て直しについて発表する生徒

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 登壇したのは大手前高松高校、三本松高校、高松高校、丸亀高校、同NPOのボランティアメンバー「チーム・グッドブラザー」所属の高校生たち。大手前高松高校は生きづらさを抱える人たちへ支援活動を行う「まなびやもも」(高松市太田上町)での活動や発達障がいを抱える利用者から寄せられた声の紹介、三本松高校は生徒がチームとなり、経営困難の学校食堂立て直した活動の紹介、高松高校はロシアのウクライナ侵攻をきっかけに始めた直島での平和を呼びかける活動、丸亀高校は総合的探求授業をきっかけに「通級指導教室」の認知度調査および周知活動をおこなったこと、グッドブラザー所属の高校生たちは長期入院する児童の兄弟「きょうだい児」に焦点を当て、自分たちの経験も交えながらきょうだい児の抱える孤独感や支援策などを発表した。

 発表後は生徒らが集まり、「活動の原動力」「大変なこと」「イベントを通して呼びかけたいこと」「参加しての感想」などのテーマでトークを行った。活動の原動力としては「人のためにやっていることではあるけれど、それが自分の経験にもなる」「中学を卒業して別の高校に通った友人と一緒になって1つのことに取り組む機会になっている」などの声が上がった。呼びかけたいこととして「高校生は勉強や部活などもあり、このような活動に携わるための時間を取るのが難しい。大人が率先して呼びかけて活動に加わるための機会を作ってあげてほしい。まずは『興味がある活動や団体のところに遊びに行く』くらいからでも始めてほしい」などの意見が上がった。「自分たちのしている活動と共通点があるので興味がわいた」とイベント終了後、意見交換をする生徒の姿も見られた。

 イベントについて同NPO代表理事の吉田ゆかりさんは「さまざまな見えにくい問題について知ってもらうとともに、個人でもできる身近な社会貢献活動について知ってもらうことを目的にした今回のイベント。高校生がどんなことを考えているのか知る良い機会になった。高校生も我々大人と違う観点で活動していて、その違いを知ることができた。発信することは時に怖いことだが、それでも人前に出て言葉にしてくれたことがうれしい。今は高校のテスト期間真っただ中で、来たかったけれど来られない生徒もいた。今日出てくれた高校生たちの間にも交流が生まれ、互いに話を聞きに行くなど良い刺激を与えている。今後もディスカッションの機会を広げていきたい」とも。

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