市民が出し合った資金で地域の課題解決につながる活動を支援するコミュニティー財団・一般財団法人「たかまつ讃岐てらす」(高松市勅使町)が9月13日、発足した。香川県で初のコミュニティー財団となる。
市民や企業から寄付を募り、地域の魅力を生かし、「子どもが放課後など教育課程外の時間を使って参画できる活動」への助成や、中高生が企画・発案した地域課題解決のための「市民活動奨学金」としての助成などをはじめ、地域の課題に向き合う活動の支援を行いたいとしている。
6月から寄付を募り、8月31日までに644人の賛同者から562万円余りの支援金が集まった。
9月20日、瓦町フラッグ(常磐町1)で会見を行った。同法人代表理事の大美光代さんは「『てらす』の名前には『地域を照らす』『一息つけるテラスのような場所になる』『地域の課題を気軽にしっかりと伝えてほしい=tell us』の意味を込めた。助成だけでなく、一緒に関わり『程よくおせっかいな存在』でありたい」と意気込む。
理事の森田桂治さんは「新たな人材『地域のプレーヤー』を育成し、コミュニティーを発達させたい」と期待を込める。
今後同団体は10月に初年度の助成プログラムにノミネートする個人や団体の募集を開始、12月末までに初年度の採択事業を決定するという。