現代サーカスプロジェクト「流転(Ruten)」による現代サーカス公演「砂上の楼閣」が12月27日、複合施設「TAKAMATSU JAM4.5」(高松市高松町)3階で行われる。
エアリアルパフォーマーの吉田亜希さんが主催する同プロジェクト。2020年にネット配信からスタートし、2022年に三豊市のゲストハウス「三豊鶴TOJI」で初舞台公演を行った。高松での上演は今回が初で、照明家・筆谷亮也さん、音楽家・南口えりさんをゲストに招く。
「ひだまり不動産」が元独身寮の物件を改装した同施設。ひだまり不動産との関係は吉田さんが香川に移住した時から始まったという。「『エアリアルの練習ができる家を探している』と相談した時に面白いと思ってくれたようで熱心に相談に乗ってくれた。その後施設を見た時に秘密基地みたいでワクワクした。集まった方々も魅力的な方ばかりで、この場所で何かしたいと思うようになった」と話す。
高松公演について、吉田さんは「空中芸をしていると重力について考えることが多い。独身寮の廊下という日常生活の空間で『重力がずれる』体験をしてもらいたい。空間全体を使い見ている人が巻き込まれるものを作ろうと思い、パフォーマンスだけでなく、照明や音楽も取り入れた公演にした。香川で公演をしていると舞台と演者の境界が薄いと感じる。今回の公演はその境目をなくすものにしたい」と話す。
公演名について、「『砂上の楼閣』はネガティブな意味で使われる言葉だが、崩れた中から新たなものが生まれることもあるし、崩れる中で見いだせる美もある。最近は一見しっかりしていると思ったものがすぐ崩れてしまうと感じたのでタイトルに入れた」とも。
開演時間は、13時、18時。観覧料は1,500円。予約は吉田さんのインスタグラムのDMで受け付ける。